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三本槍岳(Mount Sanbonyari)

キービジュアル
フィールド 三本槍岳
ルート 那須岳〜三本槍岳
アクセス 〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本 [MAP]
難易度 ★★★☆☆
標高 1917m(三本槍岳)
往復時間 約3時間
登山日 2015/10/31 |
三本槍岳とは 標高1,917mのこの山は福島県と栃木県のほぼ境に位置する那須岳の一派。
那須岳とは連山の総称で、実際には那須岳の中に
「茶臼岳」「朝日岳」「三本槍岳」が含まれる。
ここが良い! 那須岳の最高峰だけにそこそこの歩行距離、達成感を味わえる。
高低差が少ない道中のため、初心者でも楽しめる。
要所要所にひらけた場所が多くやたら休憩したくなるのが良い。
体験記 今回はこちらの山の最高峰である「三本槍岳」に挑戦してきた。
気温は15℃〜17℃程度。
やや肌寒く感じる程度のはずだがこの日は妙に風が強く、
体感温度は実際の温度計より低く感じた。

道中は平坦な道が続くためとても歩きやすくペースも上がる。
周囲にはやたら笹の葉がおおい茂っている印象。
傾斜の少ない山道は体力の配分もしやすいため昼過ぎには頂上まで約1kの場所まで到達。

余裕か?!と思っていたところ、
ここでおかしな天候に遭遇。
全体的に曇りの中、時折差しこむ太陽の光。

プラス・・

あられ?雪?
何やら冷たい固形物がパラパラと降ってきた。
気が付けば気温はどんどん下がっていき、おそらく10℃以下ぐらいになっていただろう。
やがて辺りはガスっていき、視界も悪くなる一方。
すれ違う下山客は、口をそろえて「頂上は真っ白だ」のセリフのみ。
何やら怪しげな空気・・・

うーん、どうしたものか。。
迷う。非常に迷う。
残り数百メートルの所で思い切って頂上を目指すか、一旦下山するかを考える。
一服がてらスケジュールを立て直す事、数分。

結局、今回のパーティは家族のみだったため、安全を考慮し
さくっと私一人でとりあえず山頂まで目指すことにした。
「北温泉分岐」という場所から頂上までは約30分。
きっと一人でペースを上げていけばこの平均タイムも自分には短縮できる自信があった。
別れたメンバーはゆっくりと下山してもらい私が登頂後に後を追いかける形に。

いざ前進!
やや足早に進み続ける事20分。
真っ白い景色とパラパラ降り続ける謎の冷たい固形物の音を聞き
サクサクと歩いていると、細く抜けた山道にポツンと三本槍岳の柱標が見えた。
着いた!

到着した山頂はお世辞でも絶景とは言い難い光景で
更に、気が付けば柱標や周囲の植物も含め、何もかもが凍りついている。
足早で登ってきたためかなり体温が上昇していたのだろう、
まだ寒さは感じなかったがここもかなりの低温であったことは間違いない。
更に道中出くわしたガスも山頂では2割増しで濃厚になっていて
辺りはこれでもかという程の半ホワイトアウト状態。

こりゃ誰もこねぇわなどと独り言をつぶやきながら
先に下山しているパーティを追いかけ、いざ下山。
数十分歩いていると、無事家族の後姿を発見し合流。
ひらけた場所でちょっと遅い昼食をいただく。

カップラーメンとおにぎり。
うまい、うますぎる!なぜ山でかっ喰らう飯はこうまでうまいのか。
登山におけるこの山飯の存在は、山頂到達と肩を並べる程の感動がある。
食糧を補給した後は、コーヒーを飲みながら一服。

お湯を沸かした後のこのジェットボイルの余熱がとても温かく、
かじかむ手を温めてくれた。
※高温で危険なため本来は触ってはいけない。

無事に下山を済ませた後はピラミッド温泉なる奇抜なデザインの宿で一泊。
宝石風呂なるクラスター(水晶)だらけの風呂など、ユニークな施設が多く愉しかった。
冷えた身体を芯から温め、今日の旅を語らいながら笑い酔う。

次の日はトリックアートで、写真撮影。
あまりにはしゃいでいるためすべての写真はお見せできないが、
写真好きならばこのトリックアートは是非一度は体験してみて欲しい。
後に見る旅の記録として必ずいい思い出になるはずである。

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